一般婦人科|堺市東区で婦人科をお探しなら 小野クリニック 初芝駅より徒歩1分|更年期障害 月経困難症 など

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一般婦人科

一般婦人科とは

一般婦人科

一般婦人科は、女性特有の病気や症状を外来にて診療いたします。
月経不順や激しい月経痛、おりものの異常や悩み、乳房・子宮・卵巣の病気、性感染症(性病)、不妊相談と一般治療、更年期障害、尿漏れなどについて対応しています。
女性の体はとても複雑かつ繊細です。ホルモンのバランスを崩すことで心身の状態に大きな影響を及ぼすことがあります。原因不明の下腹部痛や体調不良、不快感などにつきましても遠慮なさらずにご受診ください。

診察をおこなう際は、受付で問診票をお渡しますので現在の症状などについてご記入いただきます。ドクターが問診表をもとにお悩みについて十分お話を伺い診察を進めます。必要に応じて内診し、経膣超音波(抵抗があり膣からは無理な方は経直腸的に行います)を用いて子宮や卵巣の状態を調べ、その画像を一旦保存した後、診察時に卓上のモニターで再現して画像を見ながら詳細に疾患のご説明をし、治療の方針についてご相談させていただいています。

一般婦人科で診療する疾患、症状

月経不順

月経不順とは月経の間隔が1週間以上のズレで不規則になる場合です。また月経の持続期間が1週間以上の延長、反対に3日以下に短くなる場合。月経の量については、おりものシートを1日に8回以上替えたり、夜間用シートでも間に合わないほど多い場合が異常です。

検査

先ず排卵が毎月起こっているかどうか血液検査で調べ、子宮筋腫や子宮腺筋症の有無を経腟超音波で調べます。

月経前症候群(PMS、PMDD)

生理の始まる3~10日ほど前からカラダとココロに不快な症状があり仕事や日常生活に支障をきたします。
月経のある女性の20~50%に見られます。正常に排卵がある方では卵巣から2つの女性ホルモンである、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌されますが、この排卵後に分泌される黄体ホルモンが原因で体の痛みの症状やイライラや憂うつなどの精神不調の原因となって現れることがあります。この身体と精神不調の著しいものを月経前不快気分障害(PMDD)と呼ばれ女性の5%に見られます。
このPMS、PMDDの治療は、低用量経口避妊ピル(LEP 保険適用)と呼ばれる多くの薬剤が開発されており優れた効果を発揮して皆さまの悩みを解消いたします。

月経困難症(生理痛)

生理が始まってから起こる強い下腹部痛や腰痛などの不快な症状をいい、日常生活や仕事に支障をきたしてしまう状態をさします。

月経困難症は2つのタイプがあります

① 機能性月経困難症

10~20代の思春期年齢層に多く見受けられます。主に過労や精神的ストレスが要因とも言われ、また生理の際に子宮内にプロスタグランジンが産生され、子宮の筋肉が縮まり過ぎることが原因だと考えられています。治療については、症状に合わせた対症療法が中心で、排卵を抑制する低用量経口避妊薬(LEPピル)でほとんどが改善か完治します。

② 器質性月経困難症

子宮内膜症や子宮筋腫といった子宮の病気が原因と考えられます。経腟超音波、直腸診などで診断します。治療は優れた低用量経口避妊ピルやミレーナ(IUD 何れも保険適用)で月経痛をや多すぎる月経血を治療し快適な日常生活をお約束します。

思春期の心身の悩み

思春期(10~18歳頃の時期)は子どもから大人への過渡期であり第2次性徴の始まりでもあります。この世代になると、性差の違いやホルモン変化などが顕著になってきます。心理的な自我の目覚め、アイデンティティ(自我)の確立など、複雑な発達課題に直面する時期でもあります。そのため、体も心も劇的な変化にさらされ、自分だけではどうにもコントロールできないような心身の問題が少なからず生じてきがちです。当クリニックでは、思春期に特有のデリケートな心身の悩みのご相談に応じております。ご本人やご家族の気持ちを大切にしながら診療いたしますので、安心してご受診ください。保護者の方のご同伴を歓迎いたします。

避妊のご相談

① 通常の避妊経口薬(ピル)

ご本人のご希望に沿ってお出ししております

② 緊急避妊薬(モーニングアフターピル、ヤッペ法)

避妊をしないでセックスをしてしまった、また性行為中に避妊具(コンドーム)が破れてしまったといったアクシデントが発生した場合、妊娠を望まないという場合は妊娠を防止するための緊急避妊薬を処方します。
これは黄体ホルモン(レボノルゲストレル)の薬剤で、性交後72時間以内に1錠服用すれば約95%の確率で避妊できます。また万一妊娠してしまったという場合でも産まれてくる赤ちゃんに異常が出るといった副作用は現在までにはろ報告されておりません。

子宮筋腫

子宮の筋層に発生する良性の腫瘍です。主に卵胞ホルモンの影響で筋肉細胞が増加し、そのことで筋腫の芽が刺激され、腫瘍が発生すると考えられています。なお、腫瘍の大きさや数は様々です。症状に関しては、過多月経や過長月経、不正出血などが現れやすく、出血量が多い場合は貧血の症状が出ることもあります。ただ、腫瘍が発生する場所によっては、まったく無症状なこともあります。

なお発生場所による症状の違いですが、子宮の外側に腫瘍ができる「漿膜下筋腫」の場合は無症状が多く、子宮の内側にできる「粘膜下筋腫」は小さい腫瘍でも過多月経になりやすいと言われています。また、子宮の筋肉の中にできる「筋層内筋腫」についても、過多月経や月経痛の原因になることがあります。

治療については、良性の腫瘍ですので、症状が出ない限り手術は行いません。ただし、筋腫が握りこぶし大以上の大きさになり、他の臓器を圧迫している、また筋腫から度々出血して貧血がみられる、さらに筋腫が不妊の原因と考えられる場合に手術(子宮全摘術、筋腫核出術)が行われます。

子宮内膜症

子宮内膜(子宮の内腔を覆っている組織)が何かしらの原因で子宮内膜以外の場所で増殖してしまい、月経のたびに増殖した場所で出血を繰り返す状態を子宮内膜症と言います。発生(増殖)する場所(部位)については、子宮筋層内の場合を腺筋症、卵巣内に起こる場合はチョコレート嚢腫、子宮の後側のダグラス窩で増殖する場合には進行すると卵巣、卵管、腸、膣、膀胱の表面などに広がり、これを骨盤性内膜症と呼びます。
主な症状は、月経痛、腹痛、性交痛、排尿痛、排便時痛です。程度が進むと子宮、卵巣、腸などがくっついて癒着が起き、不妊症の大きな原因の一つとなります。
治療の原則は一定期間月経を無くす事にあります。軽度の場合には、ホルモン剤(低用量ピル)による内分泌療法と鎮痛薬や漢方薬の使用。程度の進んでいる場合にはGnRHaの注射と共に入院して腹腔鏡下で手術療法をおこないます。

更年期障害

更年期(45~55歳頃まで)に現れるとされる数々の体と心の不快な症状で、日常生活に支障をきたしている状態を言います。多くの女性は50歳前後で閉経を迎えるわけですが、その際に女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が急激に減少するようになり、体と心がその変化に対応し切れずに、様々な不調(不定愁訴)を訴えるようになります。ただし程度は人により様々です。

当クリニックでは、血液検査で女性ホルモン量を調べ診断を行います。
また閉経を迎えることで、発症しやすい病気に「骨粗しょう症」があります。当院の整形外科に備えているDEXAという精度の高い器械では骨塩量を短時間で安価(健康保険扱い)に測定いたます。骨塩量の少ない方には整形外科と協力して薬剤を服用や注射をしていただき、生活指導を行っています。更年期から高齢期の大腿骨、腰椎骨折は車いすや寝たきり生活につながり健康寿命を全うできなくなります。更年期から予防と治療をおすすめいたします。

更年期障害の治療

① ホルモン補充療法(HRT)、貼布剤、クリーム、内服薬
② 漢方薬
③ 自律神経安定剤
④ ヒトのプラセンタ注射(45~65才は保険適用 1回400円程度)

これらの組み合わせによって不定愁訴は大きく解消され、心身が若返えって日常生活のクオリティーが見違えるほど改善されます。

性感染症

性行為によって感染する病気の総称を性感染症(STD:Sexually Transmitted Diseases かつての性病も含む)と言います。具体的には、クラジミア感染症、梅毒、性器ヘルペス感染症、尖圭コンジローマ、腟カンジダ症、トリコモナス腟、毛じらみ、B型肝炎、C型肝炎、後天性免疫不全症候群(エイズ)などです。

これらの性感染症は自覚症状のあるものもあれば、ないものもあり、気づかないうちに感染して進行していることも少なくありません。性感染症が疑われる症状がある場合、もしくはセックスパートナーがSTDに罹っている場合は、必ずご受診ください。血液検査や子宮頸管および膣内分泌物検査、尿検査などにより1週間で結果が判明し、治療すれば完治します。パートナーもご一緒に尿・血液検査されることをお勧めします。

膣炎

膣炎とは膣の炎症のことですが、そもそも膣内の環境というのは年齢によって異なり、抵抗力やその状態というのは変化します。女性は性成熟期(18歳~40歳代前半)になると十分な量のエストロゲンが分泌するため膣内に乳酸菌が常在して酸性に保たれ自浄作用が働いていることから病原体の侵入や増殖というのを防いでいます。ただ、この時期は性交の機会も多いことから、性感染症(クラミジア頸管炎、トリコモナス膣炎、カンジダ膣炎など)による膣炎のリスクは非常に高まります。そのため性感染症に対する定期的検査と治療は必要です。

なお、エストロゲンの分泌量が十分でない小児期や更年期・老年期の年齢層では、膣内の自浄作用は弱く、膣内は中性に近い状態なので、病原体が侵入そして増殖しやすい環境となっています。そのため小児期では、蟯虫や大腸菌などが膣内に入り込むことで起きる小児膣炎が起こることがあります。また老年期ではエストロゲンの分泌量が低下することで膣の潤いが失われていき、膣が萎縮することで、常在菌が繁殖しやすい環境となり、炎症を起こす(萎縮性膣炎)ようになるのです。これら膣炎の診断・治療も当クリニックで行っております。不快な外陰部の症状やおりものの異常に気付かれた方はすぐにご来院ください。

子宮脱

膣の入り口から外に、膣や膀胱の一部や子宮の一部が下垂したり脱出している状態をいいます。程度によりⅠ・Ⅱ・Ⅲ度に分けられます。原因は骨盤底諸筋という子宮を支える筋層部位が加齢とともに弱くなることで起こります。出産経験がある閉経後の高齢者に多く見受けられます。主な症状は、外陰部などにピンポン玉のようなものを触れるといった違和感や不快感など、ひどく脱出した場合は歩行が困難になります。大抵の場合頻尿や尿漏れが伴います。
治療はⅠ度以下の軽い方には、ゴム製の伸縮性のあるウォースリングペッサリーを膣内に挿入し症状はほぼ改善されます。

Ⅱ度以上になると手術がお勧めです。現在手術方法は様々に進化発展されており専門の病院がありますのでご希望に沿ってご紹介しております。

尿漏れ

女性が尿漏れを起こす主な原因は幾つかあります。
ひとつは「腹圧性尿失禁」で、中高年の女性の方に多く骨盤底筋群が弱くなると同時に尿道の収縮力が低下して、咳やくしゃみ、重い荷物を持ち上げるなどの際尿道をうまく締められなくなることで尿が漏れる症状です。
もうひとつが「切迫性尿失禁」で、尿意が急に起こったと思ったら、我慢できずに漏れてしまう状態を言います。女性ならば加齢に伴う子宮脱、膀胱下垂、また40才以上になると男女を問わず膀胱を収縮させる筋肉が常に固く収縮状態にある「過活動膀胱」(推定患者数810万人)や神経因性膀胱が原因疾患となっていることがあります。当クリニックでは、これら尿漏れでお悩みの患者様の治療を行っております。

過活動膀胱には、抗コリン薬やβ3受容体作動薬などの内服剤や貼布剤の薬物療法があります。
腹圧性尿失禁の患者様で軽度であれば、骨盤底筋を訓練することで外尿道括約筋や骨盤底筋群を強くし2カ月もすれば改善してゆきます。

子宮頸管ポリープ

子宮頸管とは、子宮の入口の管の部分のことで、そこの粘膜が増殖することで、子宮口からはみ出すようになり、腟の方に垂れ下がった状態になっているポリープが子宮頸管ポリープです。発生原因については、完全に解明されていません。大きさについては、米粒大~親指大くらいのサイズで、痛みは生じませんが不正出血がよく見られます。ほとんどが良性で、がん化して悪性腫瘍になることは稀です。自覚症状がなければ、放置しても問題ありませんが、妊娠を望む方の場合は、切除をお勧めします。

治療の基本は手術で、ポリープの根元から切除します。なお切除した組織は病理検査を行い、良性の場合がほとんどですが悪性でないかどうかを調べます。なお良性であってもポリープは繰り返しできることがよくあるので、切除後も定期的な検査を継続的に受けるようにします。

子宮内膜ポリープ

子宮の内腔を覆う子宮内膜から、キノコ状に突出している腫瘍が子宮内膜ポリープです。大部分は良性ですが、悪性が見つかることもごく稀の確率ですがあります。発生する原因は完全には判明しておりませんが、エストロゲン(女性ホルモン)がその形成に影響しているのではないかと言われています。同ポリープは不正出血の原因となりますが殆ど自覚症状がありませんが、不妊症の原因になるため当院では不妊症検査の一つとして必ず行い、有る場合はポリープの切除を行います。

検査
  • 超音波検査
  • ソノヒストグラム
    (テーテルを子宮内に挿入して生理食塩水を注入する簡便な方法)
  • 子宮鏡検査

卵巣(のうしゅ)嚢腫

卵巣腫瘍のひとつで、卵巣腫瘍の8割以上が卵巣嚢腫と言われています。なお嚢腫とは、液体や脂肪が溜まっている軟らかい腫瘍のことで、液体が増えて大きくなるのが卵巣嚢腫です。

大半が良性であるため、嚢腫が小さければ治療の必要はなく経過観察で問題ありません。ただ直径が10㎝以上にもなれば痛みや、時には激痛が伴います。妊娠している場合には腹腔鏡を使って病巣部分のみを摘除することが検討されます。